着ぐるみ?それともキャラクター?

着ぐるみの、他のキャラクタービジネスとは異なる点として「そこにいるキャラクターが唯一の個体であるわけではない場合がある」ということがあります。
小難しいことを言いましたが、要するに「専属の着用者がいない場合がある」ということです。

当ブログ内では、「着ぐるみ」と「キャラクター」をはっきり区別して書いているつもりです。
そのことも合わせて、まとめていきたいと思います。

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キャラクターを構成する要素とは

漫画、小説のキャラクターの場合

原作者の発表した作品が全ての基準です

漫画や小説の場合は特定の作者がいるため、彼らが描いたものがそのままそのキャラクターとなるでしょう。
画力や表現力が変わることはあっても、根幹とする部分については変わらないはずです。

アニメのキャラクターの場合

作画+声優があって初めてある特定のキャラクターと呼べます。

この中でも特に声優は重要です。
もちろんそのキャラクターは原作に基づいていますが、じゃあ同じセリフなら誰が声優をやっても同じなのか?と問われたらそんなことはないでしょう。

ドラマ、演劇の場合

個々の話により決まっている役者がそのままそのキャラクターそのものです。

たとえば、ドラマ「相棒」の中で水谷豊ではない人がなんの前触れもなく杉下右京を演じていても、視聴者は明らかな違和感を抱くでしょう。
やむを得ない事情で配役が変わることもなくはないですが、その場合は観客側も「やむを得ない事情で演者が変わっているな」ということを理解した上でその作品を楽しむこととなります。

芸能人の場合

言うまでもなく、その人そのものがそのキャラクターです。

浮き沈みの激しい芸能界では「あるとき急に姿を消す人」というのもいますが、誰かがその人のポジションを埋めるということはあってもその人そのものになるということはありません。

また、モノマネは真似される人を知っているから面白いものです。

着ぐるみの場合はどうなるか

ここからが本題です。

着ぐるみを構成する要素とは①

最も理想的な見方をするのなら、元となっているキャラクター+着用者(+声優)があって初めて、その着ぐるみのキャラクターであると言えると思います。

版権物のキャラクターの場合は既にそのキャラクターの性格が確定していますし、それがあろうがなかろうがその場で表現しうるものが着用者だけだからです。

しかし、「着ぐるみ」という点を重視した場合、全く別の見方をする事もできるでしょう。

着ぐるみを構成する要素とは②

誰かが着ている着ぐるみというそれ自体が、そのままその「着ぐるみ」のキャラクターであるとも考えられるのではないでしょうか。
というより、現実にこう考えられているのでしょう。

まず、完全に専属の着ぐるみ着用者が決まっているということがほとんどありません。
オーディションで役をこなせる人を選ぶ、実績のあるプロを雇う、特定の数人で回すといったことはあるものの、特定の個人しかその着ぐるみを着ないというのは、個人運営である場合を除けばよっぽど理解がなければ不可能です。

また、たまに誰も着ていない状態の着ぐるみを展示している事がありますが、それに対して普通に人が着ている着ぐるみと同じように反応する人はいないでしょう。

どちらにしても同じこと

上記の①と②について、客の立場で考えてしまうとかなり大きな違いがあるでしょう。

しかし、「そもそも、着ぐるみとはどのようなものなのか?」ということを考えてみると、実はどちらにしても大した問題ではない、とも考えることができます。

着ぐるみは、中に人がいます。しかし、今そこにいるのはキャラクターそのものです。

もともと着ぐるみは、このような矛盾を暗黙の了解によって見なかったことにすることによって成り立っているからです。

私見録

着ぐるみは基本喋りません。
そのため、一挙手一投足をもって己の全てを表現していると考えられます。

だから、ある特定のキャラクターに対し、素人が着用するとか、着用者が複数いるということ自体が異常だと考えることもできます。
アニメで言うなら1クール中に予告なく声優をコロコロ変えてるようなもんですし、ドラマで言うなら配役が時間によって変わるようなものです。

しかし、そもそも一挙手一投足に100%の個性なんてあるのでしょうか。

逆に考えるなら、その一挙手一投足に特定の個性がなければ、誰が着用していてもたいして変わらないと考えることもできます。

唯一絶対のキャラクターとして存在させる場合は専属の着用者を決めたり、特定のメンバーで密に連携を取りながら運営していくことが、そのキャラクターの軸を作る意味でも大切なことです。

しかし、あくまでも着ぐるみとして、着ぐるみのキャラクターとして考えているのであれば、最低限の性格以上は個々に任せて運営していくほうが、コストパフォーマンスの面では優れているでしょう。

いつものことですが、どっちが正しいわけでも間違っているわけでもありません。

「そういうもんだ」と内心で納得しながら関わっていく。客も着用者もそれしかありませんから。

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